DK−MAGIC(Ver16.00)とDK−ΣUの違い

DK−Σの操作性を継承し、さらにグレードアップしたDK−MAGICの機能紹介です。

目 次

■ オペレーションシステム

■部品一覧

■ポジネガ合成DRC

■Magicマルチ起動

■定義VIA

■ホールチェックDRC

■新データベース

■リアルタイムDRC

■シルク文字DRC

■漢字対応

■信号線の複写

■MPW比較

■VIA表示レベル

■平行移動(線移動)

■HPGL2(プロットデータ作成)

■リアルなサーマル表示

■自動ボイド

■拡張GB(ガーバーデータ作成)

■微細グリッド

■アサイン検査

■GBイン

■データのロック

■ネット名

■ドリルデータ作成

■部品イン

■ネット編集

■PDF出力

■多角形移動

■破線ライン

■マウントデータ

 


 

■ オペレーションシステム

DK−MAGICは Windows Vista / Windows 7 上で動作するWindowsアプリケーションです。

Windowsで動作するメリット

マルチタスク:
CAD起動中にワープロ、表計算など他アプリの起動、LANによる他パソコンとの容易な接続、インターネットによる情報収集やデータダウンロード、メールによるデータ送信などCADの利用環境も飛躍的に向上しました。

拡張性:
DK−MAGICはメモリを増設することによりデータ容量を増幅することが可能ですので、DK−狽ナ最大の課題であった「データの上限」を解消しました。
また、DK−MAGICを最新パソコンへ入れ替える場合や、外出用にノートパソコンへ移行する場合も簡単に行えますので状況に応じた環境が利用可能です。

目次に戻る

■Magicマルチ起動
Windowsを採択することにより、アプリケーションを同時に複数起動し、処理実行することが可能になりました。
これによりDK−MAGICを複数のフォルダにインストールし、複数のMAGICを同時に使用することも可能です。
また、ファイルの関連付けにより、パートファイル(MPW)のアイコンをダブルクリックするだけで、そのMPWを読み込むことができます。
目次に戻る

■新データベース
DK−MAGICはデータ容量や機能拡張を考慮して新しいデータベースを開発しました。
これにより、配置可能なデータ容量や制限が大幅に緩和され、DK−Σでは不可能だった機能にも対応する事が可能になりました。
DK−Σでは実質1万ピンが限度でしたが、DK−MAGICでは5万ピン以上の製品にも対応できます。
目次に戻る

■漢字対応
DK−MAGIC(Ver3.01〜)の文字データに使用している標準フォントは第1、第2水準の漢字に対応しています。(フォント数65000)
したがって、標準フォントでもワープロ感覚で多種な文字を簡単に配置する事ができます。
また、DK−MAGICの文字データは、DK−狽ニ同じ方式を使用していますので、ユーザー様がDK−狽ナ作成利用されていたフォントを、
そのままDK−MAGICへ移行することも可能です。
目次に戻る

■VIA表示レベル
作業画面上に同時表示可能なVIAレイヤー数を6レベルにしました。
また、ホールの表示も可能になりました。
表示レベルの設定はレベル表登録しておけばワンクリックで切り替えも可能です。
目次に戻る

■リアルなサーマル表示
リアルなサーマル表示を可能にしました。
プロットデータにも同形状で描画が可能です。

サーマル形状表示

通常表示(従来どおりの表示)

目次に戻る

■微細グリッド
 DK−MAGIC(Ver3.01〜)は、グリッドの設定を小数点以下5桁まで対応しました。
“0.15875“ 等の微細グリッドにも対応できるようになりました。(DK−狽ヘ4桁まで)
目次に戻る

■データのロック
DK−Σでは外形線など削除、移動したくないレベルのロック機能がありましたが、DK−MAGICではそれに加えて部品、VIA、パターン(ネット名指定)もロック指定が可能です。
目次に戻る

■部品イン
DK−狽フ部品インと同様の機能ですが、MAGICでは部品表(.PLB)を設定する必要がありませんので、部品リスト(.CMP)ファイルと部品(.CHI)があれば、部品インで部品配置することができます。
※通常の部品配置はPLBを設定します。
目次に戻る

■多角形移動
部品移動は従来の移動に加えて回転移動も可能になりました。
パターンも一緒に0.001度単位で指定できます。
目次に戻る

■部品一覧
配置部品のアサイン名、シンボル名、ミラー設定、ロック設定を作業中に一覧する事ができます。
 “PAN→アサイン→アサイン名入力”で部品検索と同様のことを、この配置部品リストダイアログでも実行可能です。
部品を選択して「PAN」ボタンを押せば、該当部品を中心に白色表示します。 
※部品の移動・削除を禁止するロックも、ここで設定することができます。
目次に戻る

■定義VIA
DK−MAGICで採択した画期的VIA発生モードです。従来のVIA設定(通常VIA)も利用可能です。
配線レベル表裏・内層のフラッシュ発生ルールを定義VIA表に設定しておけば、配線中はVIA導通する行き先(レベル)を指定するだけで、必要なレベルにフラッシュが自動発生します。
ホールもDK−MAGICでは貫通層の設定ができるのでフラッシュと同様に自動で適切な貫通ホールが選択されます。
不要なランドを発生することなく、またVIA番号を切り替える手間が無いため、人為的なミスやムダを防げます。
目次に戻る

■リアルタイムDRC
DK−Σでは配線終了後にDRCを実行してクリアランス不良箇所を検出して再配線していましたが、配線中にリアルタイムでエラー表示されるため、再配線に要する作業時間を短縮できます。
目次に戻る

■信号線の複写
メモリー配線には、信号線の複写機能を使用するのが便利です。
複写した配線はもちろんネットを保持しています。
チェイン、BOX、多角形エリア指定と配線の指定方法も選択できます。
目次に戻る

■平行移動(線移動)
 信号ラインを、1本あるいは束線で水平・垂直に移動します。 

 1.水平方向へ移動
2.垂直方向へ移動

目次に戻る

■自動ボイド
 塗り込み内にある各図形(ライン、VIA、ピン、塗り込み、ホール)にクリアランスを設定しボイド(アイランド)を発生することが可能です。
塗り込みと同ネットの図形は非対象データとして指定する事によりボイド処理させない設定も可能です。
また、導通しない浮島状態の塗り込み発生を防ぐ為に、設定した最小外周値を下回る塗り込みを削除する処理も行います。

目次に戻る

■アサイン検査
部品アサイン名 とシルク印刷アサイン文字が適切か検査をします。
文字の抜け、重複、引き出し誤りを視覚的に表現します。
重複しているアサイン文字をリストで表示し、そのリストをクリックすると該当部品が画面に表示されて部品からラバーバンドで位置を確認することができます。
目次に戻る

■ネット名
 ネット名は30文字まで対応していますので、長いネット名をそのまま使用することができます。
また、DK−狽ナは数値以外のネット名を64個までしか保持できませんでしたがMAGICは無制限です。
つまり回路図から出力したネット名を変更せずにそのままネットインが可能です。
ネットイン後のネット名変更やラッツ発生レベルをネット単位に変更する事も可能です。
目次に戻る

■ネット編集(回路変更)
DK−狽ナ回路変更によりネットを更新する場合、作業画面上で1ピンづつ指定するか、もしくはネットを解除(図形線データに変換)していましたが、前記の方法は変更量の多い場合は作業時間がかかり、後期の方法では再度信号線データに変換する必要があるので大変手間がかかります。(配線途中の状態で信号線データに変換するのは困難です)しかし、MAGICのネット更新は、1ピンづつ指定する従来の方法以外に、エディター形式、ネットイン形式と3機能用意しているので変更内容に応じて最適な方法を選択する事ができます。
図形線データに変換することなく信号線をそのまま保持、あるいは不要になったパターンを自動で削除し、変更・追加になった個所にのみラッツが発生しますので、更新後もそのまま信号線機能を使うことが可能です。

次の3種類から選択できます

【ダイレクト編集】(小規模変更) DK−Σと同様に1ピンづつクリックで指定する従来の方法です。
【ネットリスト編集】(中規模変更) エディター形式で更新します。
【ネットリスト更新】(大規模変更) ネットイン形式で一括更新します。

目次に戻る

■破線ライン
 破線ラインはライン表のライン番号に破線の指定を行って配置します。
Σでは実線ラインを配置後に”補助線”機能でラインを分割する事により破線を作成していましたが、MAGICは分割せずに破線ラインを配置できるので配置後のコーナー移動やメイクアップも容易です。
実線ラインと同様に、ライン番号毎の表示方法(ベタ、輪郭、幅無し)や表示色を変更することも可能です。

目次に戻る

■ポジネガ合成DRC
同一層のネガデータとポジデータを別レベルに分けて配置した場合でも同一層のイメージでチェックすることが可能です。
DK−Σの場合、ネガのクリアとポジの通常ランドを認識する事ができないので完全なチェックはできません。
目次に戻る

■ホールチェックDRC
ホールのチェックでは何層から何層へ貫通といった貫通層も認識するのでIVH仕様のデータも確実にチェックが可能です。
また、ホールによる内層パターンの切断などを未然に防ぐ事もできます。
目次に戻る

■シルク文字DRC
シルクデータとVIA(ホール含む)・レジストとのクリアランスチェックを行います。
設定は配線DRCと同様にルール表でデータ種毎の詳細なクリアランス設定が可能です。
目次に戻る

■MPW比較
MPWに設定しているVIA表やライン表などの各表を他のMPWと比較します。
比較結果はテキストファイルの他に、CSV形式でも出力できるのでエクセルにて確認も可能です。
他のMPWと合成する場合、特に作業者が異なる場合などは表設定の違いによるミスを防ぐことができます。
目次に戻る

■HPGL2(プロットデータ作成)
HPGL2の出力に対応しています。(DK−ΣはHPGLのみ対応)
これにより、ラインやVIAのベタ描画が可能になり、データ容量も圧縮する事ができます。
また、ネット名毎のペン番号指定やリアルなサーマル形状での描画も可能です。
目次に戻る

■拡張GB(ガーバーデータ作成)
DK−ΣはRS274D形式のガーバーのみ対応していましたが、DK−MAGICはRS274X拡張ガーバーの出力にも対応しています。
拡張ガーバーは使用しているDコードのサイズや形状をガーバーデータ内に含むので、作画時にアパチャーリストが不要になります。
目次に戻る

■GBイン
DK−狽フGBインはオプションソフトでしたが、DK−MAGICでは標準装備となっています。
また、1レベル当たりに配置可能なライン数もアップしているので1ファイルのガーバーを複数レベルに分けてガーバーインする必要が無くなります。

目次に戻る

■ドリルデータ作成
穴明け加工図で任意形状のツールマークを描画する際にはDK−Σと同様にチャイルドマークが使用できます。
DK−MAGICではチャイルドマークを自動で一括選択する事が可能になりました。また、DK−Σではテストホールなど穴明け順番を指定したい場合にホールサイズを若干変えて区分けしていましたが、DK−MAGICではホール表により、同サイズのホールでもサイズ設定を同じで穴明け順番が指定可能です。
目次に戻る

■PDF出力
PDFファイルを指定して、DK−MAGICからダイレクトに出力が可能です。
作成したPDFをメールに添付すれば顧客様へ即送信することができ、紙出力する必要がありません。
*PDFの出力には別途”Adobe Acrobat”が必要です。
目次に戻る

■マウントデータ
通常の部品原点以外にマウント用の原点も設定できます。
この原点を元にマウントデータを作成することが可能です。
目次に戻る